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エピソード#10 代理人
医師H(仮名) 45歳 消化器内科
年俸: 2,000万 ⇒ 2,100万(+出来高給)
《こだわり条件》
1.専門に特化した診療が出来る →クリア
2.年俸をダウンしない →クリア
3.責任あるポジション →クリア
H先生と初めてお会いしたのは猛暑も落ち着いた10月初旬の事であった。H先生は45歳の消化器内科医師である。関西の大学を卒業後、大学病院他で研鑚を積まれ、肝臓のスペシャリストとして現在は民間病院の消化器肝臓センターにて勤務されていた。肝臓治療においては、国内でもトップレベルのキャリアを持っておられた。
現在の病院についても0ベースから消化器肝臓センターを立ち上げられた。現在では国内でもインターフェロン治療においてはトップ10に入る実績を上げていた。
転職の理由をお聞きすると、「現在の病院が経営方針を変え、急性期医療から慢性期を含む地域医療に移行する事となり、現在の専門に特化した診療をする事が出来ない環境になりつつある」というのだ。新しい病院では専門に特化した診療が出来る事が必須条件であった。また、現職場の待遇は大変良く、年俸をダウンしない事と責任あるポジションに就く事が条件となった。
そして、H先生との就職活動が始まった。希望条件が高いものがあり、通常のマッチング方法では対応できないと考え、H先生には過去の実績・論文等、自身をアピール出来る資料を用意してもらい、最初から実名で病院側に打診する事の了承をもらった。H先生を売り込み、病院の経営戦略として肝臓医療を提案する事に終始した。そんな中、Y病院が話しを聞きたいと手を挙げた。Y病院は200床クラスの中規模な急性期病院である。総合病院ではあるが、特に強い部門を有していなかった。近隣には、全国にも有名な急性期病院が幾つかあり、Y病院は今後の経営に強い危機感を持っていた。
Y病院との面談は4時間にもおよんだ。院長先生、内科部長、外科部長、事務長との5者面談となった。H先生は肝臓センターを設立するメリットを採算面も含め、丁寧に説明された。そして最終的に経営判断となり、3日間時間を頂く事となった。面談後、H先生から感想を聞くと、「院長先生の考えもしっかりしており、この病院であれば、大変やりがいがあり、自身を試してみたい。」という事であった。
それから2日後、事務長から連絡が入った。「是非、H先生を招聘して消化器肝臓センターを立ち上げたい。」との事だ。その後4度にわたる打合せを行った。1回の打合せは3時間を超えた。そして、スケジュール・体制のアウトラインが決まり、ようやく雇用契約をする事となった。
年俸は現在の2,000万円から2,100万円プラス出来高となり、ポストも消化器内科部長兼消化器肝臓センター長となった。
H先生がY病院に入職して1年が過ぎた。消化器肝臓センターは順調で、病院側のH先生の売り込みもあり、広域から患者さんが集まっているとの事だ。Y病院からは大変感謝された。たまにH先生をテレビで拝見する事がある。H先生の代理人として仕事が出来た事を誇りに思う。
H先生の今後の頑張りにエールを送ります。
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